マクロを組むことは、多くの人にとって難しく感じるかもしれません。しかし、一度マクロの作成方法を理解し、その魅力を実感すると、マクロを組める人は仕事の効率化に大きく貢献できるようになります。このブログでは、「マクロ組める人」になるために必要な特徴、初心者が直面する壁、そして時代がマクロからRPAへと移行していく中でのマクロの位置づけ、Excelマクロのメリットなどを詳しく掘り下げていきます。マクロをマスターすることで、日々の作業を劇的に効率化し、自動化の可能性を広げるための知見を提供します。マクロ組める人になるための旅に、一緒に出発しましょう。
1. マクロ組めない人の特徴
マクロを組めない人には、いくつかの特徴があります。以下では、その特徴を紹介します。
1.1 面倒くさがり屋さん
マクロを組むことを面倒くさいと思う人が多いです。マクロを組むためにはコーディングが必要であり、手間や労力がかかるため、面倒に感じる方が多いです。しかし、マクロを組むことによって、日々の面倒な作業を自動化できるため、面倒くさがらずに取り組むことが重要です。
1.2 マクロの記録をそのままコピペする
初心者の人がよくする間違いとして、マクロの記録をそのままコピペしようとすることがあります。しかし、マクロの記録はあくまで一連の操作の記録であり、そのままでは意図した動作をしない場合があります。初心者は手打ちをすることが重要であり、マクロの記録に頼りすぎずにコーディングを行うことが求められます。
1.3 Excelの機能や関数に固執する
マクロを組む際に、Excelの機能や関数を意図的に使用しようとする傾向があります。しかし、これらの機能や関数はマクロによって実現できる場合もあります。初心者の方は、Excelの機能や関数に固執せずに、マクロの力を最大限に活用することが重要です。
1.4 変数を使用しない
マクロを組む際には、変数の使用が必要です。しかし、初心者の方は変数の定義が面倒くさいと感じ、使用しない傾向があります。変数を使用することによって、コードの可読性やメンテナンス性が向上しますので、初心者も積極的に変数を使用することが求められます。
以上が、マクロを組めない人の特徴です。このような特徴を持つ人は、マクロを組む際に注意が必要です。面倒くさがらずに取り組み、慣れるまで継続して学習していくことが大切です。
2. マクロ学習の初期段階での壁
初めてマクロ学習を始める人にとって、多くの壁が存在します。以下に、初期段階でよく直面する問題をいくつか紹介します。
2.1 専門用語が多すぎる
マクロ学習には多くの専門用語があります。初心者にとっては馴染みのない言葉が多く出てくるため、最初の壁となることがあります。
2.2 マクロのしくみや全体像の理解が難しい
マクロのしくみや全体像を理解することは初心者にとって難しいです。多くの教材がこの理解を重視しているため、初心者にとっては理解するのが難しいと感じることがあります。
2.3 必要のない知識に時間と脳みそを費やしてしまう
初期段階では、必要のない知識(専門用語や難しい概念など)に多くの時間と脳のリソースを費やしてしまうこともあります。しかし、必要最小限の知識を理解することが重要だと指摘されています。
2.4 実践せずに他人のコードを使おうとする
一部の初学者は、マクロを自分で作る代わりに他人のコードを解読して使用しようとします。しかし、他人のコードを理解するよりも、自分でプログラムを組むことがより効率的だとされています。
以上がマクロ学習の初期段階での壁です。これらの壁を乗り越えるためには、まずはマクロの基本的な操作を覚えて実際に使ってみることが重要です。また、実際に問題に取り組みながら学ぶことが効果的です。
3. 時代はマクロからRPAへ
3.1 RPAとは
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)は、人間の行動を自動化する技術です。特定のタスクを自動化するプログラムであり、主にバックオフィス業務で利用されています。従来はマクロを使って効率化を図っていましたが、RPAの登場により、マクロを組む作業に時間を費やすことは非効率だと考えられるようになりました。
3.2 RPAのメリット
RPAは、マクロと比較して以下のメリットを持っています。
- 特定のタスクの自動化や操作の記録が可能
- 複数アプリの連携ができる
- 既存のITシステムをそのまま利用できる
- プログラミングの知識がなくても利用できる
特に、RPAは複数のアプリを横断したワークフローを実現することができます。例えば、会計ソフトで出力したデータをExcelで表にし、メール配信ツールで社内にメールするような作業もRPAに任せることができます。また、RPAは既存のITシステムをそのまま利用することができるため、システム内部を改変する必要がありません。さらに、RPAを利用するためにはプログラミングの知識は必要ありません。
3.3 マクロからRPAへの移行
現在の時代では、マクロからRPAへの移行が進んでいます。以前は効率化のためにマクロを組むことが一般的でしたが、RPAの登場により、マクロを組む作業に時間を費やすことは非効率とされるようになりました。RPAの導入目的は高度な思考や創造的な戦略、革新的なアイデアを生み出すためです。RPAによる自動化により、無駄が減り、業務の合理化や省人化が実現できます。
RPAはマクロ以上の幅広い機能を持ち、うまく活用することで業務全体を合理化することができます。マクロを使いこなしていた人ほど、RPAの価値を実感できるはずです。ただし、RPAの開発にはマクロよりもさらに高いレベルのスキルや知識が必要です。マクロからRPAへの移行に際しては、この点に留意する必要があります。
時代はマクロからRPAへと移り変わっており、自動化により組織のポテンシャルを最大化し、企業の競争力を高めることができます。RPAを使いこなすことで、無駄な作業が減り、効率的な業務運営が可能になります。さらに、RPAはプログラミングの知識がない人でも利用できるため、幅広い人々がRPAを活用することができます。
4. Excelマクロのメリット
Excelマクロの利用は、さまざまなメリットがあります。以下では、Excelでマクロを使用することの具体的な利点について詳しく説明します。
4.1 作業効率の向上
Excelマクロの最大のメリットは、作業効率の向上です。マクロを作成することで、数十分から数時間かかる作業を瞬時に完了することができます。たとえば、複数のブックから必要なデータを抽出し、1つのブックにまとめてグラフ表示する作業や、ワンクリックで請求書を発行する作業など、実用的な使い方も可能です。事務作業の短縮化により、他の作業に費やす時間を増やし、生産効率を向上させることができます。
4.2 手軽な利用
Excelマクロは、Excelさえあれば利用することができます。外部のツールを使用する必要がなく、Excelを開いた状態で[Alt] + [F11]のショートカットキーを押すだけで、マクロVBAの編集画面を開くことができます。Excelのマクロは外部ツールなしで開発、記録、呼び出し、テンプレート化が可能であり、Excel上ですべて完結させることができます。さらに、VBAのコーディングもVBEから行うことができます。基本的なマクロであれば、VBAのコーディングは必要ありません。マクロの記録と呼び出しのみで活用できます。Excelさえあれば、手軽にマクロを利用することができ、非常に便利です。
Excelマクロは上記のようなメリットを持っており、効率化を促進するために積極的に検討するべきです。Excelマクロの開発を検討する際には、リカイゼンに相談することもおすすめです。リカイゼンでは、条件に合った開発会社を無料で紹介してくれるので、安心して相談することができます。Excelマクロの導入により、作業効率の向上や業務の効率化を実現しましょう。
5. VBAが組める人はRPAを簡単に作れるのか
VBAが組める人とは
VBAが組める人とは、プログラミング未経験の一般の人々ではなく、業務の中でVBAを学んで活用している人を指します。彼らはVBAを使って業務効率化を目指しており、RPAの開発にも興味を持っています。
VBAが組める人のRPA開発の課題
しかし、VBAが組める人によるRPAの開発は簡単ではありません。初めに作ったものは動くかもしれませんが、リリース後のエラーが多く、安定稼働までに時間がかかることが多いと言われています。また、作成者が異動した場合に引き継ぐことも困難です。
VBAが組める人にRPAの開発を任せる場合の対策
VBAが組める人にRPAの開発を任せる際には、以下の3つの対策を講じることが重要です。
1. 初めに簡単なプロセスからスタートする
VBAが組める人には、最初に簡単で処理時間が短いプロセスから始めるようにしましょう。これにより、RPAの基礎的な理解とプロジェクトの運用や管理の方法を学ぶ機会となります。また、もし作成者が異動になった場合でも、処理が単純なため引き継ぎがしやすくなります。
2. 開発時には統一したルールを設ける
RPAの開発時には、統一したルールを設けることも重要です。変数の命名規則やコメントの記載など、言語化可能な要素は明確にし、開発者がわかりやすいコードを書けるようにしましょう。また、職場内でのコミュニケーションやコードレビューを通じて、開発者同士がベストプラクティスを共有することも大切です。
3. 完成したロボットにはチェックを行う
完成したRPAのロボットには、有識者によるチェックを行うことが重要です。有識者がロボットを見て、正確に動作し、他の人が理解できるレベルで作られているか確認し、必要な修正を行います。この過程で、作成者のスキルが向上し、より高度なRPA開発に取り組むことができるようになるでしょう。
ただし、VBAが組める人とプロのエンジニアとの違いを理解しておく必要があります。VBAが組める人は、自分がわかるコードを書くことはできますが、他の人が見てもわかるコードを書くことは難しい場合があります。一方、プロのエンジニアは、常にコードの可読性を意識しており、訓練を受けて他の人が理解しやすいコードを書く能力を持っています。
以上の対策を講じることで、VBAが組める人によるRPAの開発を成功させることができます。また、このような経験を経た人には、その部署でのRPAのリーダーシップを担ってもらうことも理想的です。彼らは業務知識とRPAの開発スキルを兼ね備えており、プロジェクトにとって貴重な存在となることでしょう。
まとめ
マクロ組める人は、日々の面倒な作業を自動化し、作業効率を向上させることができます。しかし、マクロ学習の初期段階ではいくつかの壁があります。しかし、マクロを組むことによって、日常の煩雑な作業を自動化できるため、継続して学習し、マクロ組む際に注意が必要です。また、時代の移り変わりに伴い、RPAの登場によりマクロからRPAへと移行している傾向があります。RPAの利点としては、特定のタスクの自動化や複数アプリの連携、既存のITシステムを利用できることなどが挙げられます。さらに、マクロを組める人がRPAの開発に挑戦する場合、簡単なプロセスから始める、統一したルールを設ける、完成したロボットにはチェックを行うといった対策が重要です。マクロ組める人は、RPAの開発も進めていくことで、より効率的な業務運営を実現することができます。
よくある質問
Q1. マクロとRPAの違いは何ですか?
マクロとRPAの違いは、以下のとおりです。
- マクロは主にExcel上での作業効率化を目的とした自動化技術です。一方、RPAはあらゆるアプリケーションやシステムを統合して、業務全体の自動化を実現する技術です。
- マクロはVBAを使ってプログラムを組みますが、RPAは専用のソフトウェアやツールを利用してプロセスを自動化します。
- マクロは主に個人の作業効率向上を目的としていますが、RPAは組織全体の業務効率化や省人化を実現することを目指しています。
Q2. 開発初心者でもマクロやRPAの学習は可能ですか?
はい、開発初心者でもマクロやRPAの学習は可能です。初めは基本的な操作やコーディングの方法を学ぶことから始めると良いでしょう。オンラインの学習リソースや教材を活用して学び、実際に問題を解決しながら経験を積んでいくことが重要です。
Q3. RPAの導入にはどのようなコストがかかりますか?
RPAの導入には、以下のようなコストがかかる場合があります。
- RPAツールやソフトウェアのライセンス料
- 導入・開発コンサルティングの費用
- 開発者や技術者の人件費
- システムの構築や導入にかかる費用
また、導入に際してはメリットや効果を評価し、投資対効果を検討することが重要です。
Q4. マクロやRPAの活用はセキュリティ上のリスクはありますか?
マクロやRPAの活用はセキュリティ上のリスクが存在します。特に、悪意のある第三者が不正な目的でマクロやRPAを悪用する可能性があるため、セキュリティ対策を十分に行う必要があります。
- マクロやRPAの実行ファイルへのアクセス制限
- セキュリティソフトウェアの導入と定期的なアップデート
- 機密情報を保護するための暗号化やアクセス制御の導入
これらの対策を講じることで、セキュリティリスクを最小限に抑えることができます。
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